作品紹介

木村圭吾 画業50周年記念「美の宇宙」

作品名 龍の起源
製作年 二〇〇九年 寸法(cm)80.3 ☓ 116.7
巨大な白龍が強靭なエネルギーを銀河に向かって放つ・・・。
四十五億年前、命の芽が大宇宙に誕生した瞬間から
永い永い気の遠くなりそうな永遠(とわ)の旅が始まった。
大小さまざまな生物が発生し大河の流れが大海へ注ぎ込み、
歴史のストーリーが脈打って来た。
龍は架空の動物であるが、思うに大昔、
巨大恐竜時代に存在していたのかもしれない。
天と地を飛び回る守護神の昇龍の表現である。

作品名 大地の鼓動「獅子龍図」
製作年 二〇〇七年 寸法(cm)162.0 ☓ 162.0
シルク・ドゥ・ソレイユ『ドラリオン』における
「東洋と西洋の融合」というテーマに興味を覚え、
ひたすら今作品の制作に取り組んできました。
桜は〈生命〉、龍は〈宇宙〉、
ライオンは〈大地〉を意味しています。
3つの出会いに恒久的な平和への願いを込め、
シルクのアーティスト達がステージ上で演ずる時と
同じ位の緊張感を自分自身に課しながら描き上げた作品です。

作品名 月下の宴
製作年 二〇〇三年 寸法(cm)240.0 ☓ 140.0
天空に聳(そび)え立つ高峰、富士。
堆積する古の反響はあまりにも華麗であり、
宇宙で唯一無二の存在である。
純白のドレスを身にまとい、
きりっとした容姿は舞踏会で舞う貴婦人のようだ。
遠い残月の心は白峰をとらえ微笑んでいた。
春爛漫の山中湖から見た富嶽は、
満開の桜が雄大な舞台を演出してくれる。