桜アートホール
当館は二〇〇九年に開館しました。
雄大な富士山を望む駿河平の地を、
作品公開の場所として選びました。
ご来館の際は、桜アートホールだけでなく、
駿河平を大きなアトリエとして感じてください。

アートスペースコスモスについて
篠原弘/美術評論家
箱根芦ノ湖・成川美術館美術顧問相模原市美術作品収集評価委員
欧米では色彩を、光や色の三原色、信号機の三色によって表しますが、東洋では墨色のグラデーションが発達しました。
日本ではさらに、聖徳太子の階位十二階や平安絵巻の十二単衣の時代から、国の形や美の規範を多彩に表現して来ました。
青(緑)、赤(朱)、白(銀)、黒(墨)、黄色(金)と紫の六色。その濃淡で、語呂のいい十二色になります。
五彩の彩雲富士や五色の登り龍を描き、桜の巨木、千年桜や根上りの松などで人気の木村圭吾は、日本有数の実力・人気を兼ね備えた巨匠です。
東京から離れ、画作三昧の孤高の画人。ここ静岡県長泉町駿河平を根拠地にし、アトリエの近くには、画業50年を迎えた圭吾の個人展示館があります。
新幹線・三島駅から東北に位置する美の根本道場。
美の宮殿・桜アートホールは、ホワイトホールとブラックホールからなります。美の館は、エレベーターや螺旋階段を備え、コレクションの岩絵の具数百点を壁一面の和室コーナーに展示し、反対側の壁面一杯には巨大鑑を据え、更に二階通路からは、ホワイト大ホールが見下ろせます。
ゲストハウスにもなりうる施設です。この度、改装新たに木村圭吾のアートスペースコスモスが設置されました。次々に生み出される美の宇宙を、美術館やギャラリーに先立って展示するアートステーションです。
木村圭吾の道の駅は、美のアンテナを全方位に開き、命のパワーを蓄えています。霊峰富士を間近に臨み、伊豆方面や箱根にも交通の便のいいこの地で、木村圭吾は、全身全霊を込めた壮麗な美を発信します。
この美の発信基地・コスモスは、富士山麓の地霊、大いなるパワースポットと響きあい、聖なる空間として広く知られるようになるでしょう。
木村圭吾 桜アートホール
美の宇宙(アートのコスモス)
一拡張する日本画の新地平一
わたしの日本画とは、永久につづく心の旅。神秘の虹がまだ見ぬ未来で天翔けます。それは、大宇宙の躍動に連なる命の放射でしょう。
希望の掛け橋です。
地球が誕生して45億年。その長い歳月によって、私たちは今ここにいます。日本画の絵の具も45億年の歳月によって生まれました。宝石のような奇蹟の輝きを磨き上げてきた日本画。それは遥か彼方の星雲にも存在する元素の輝きでしょうか。
わたしたちの地球は、青い大気や緑の草木に包まれ、人にやさしい星です。中でも紫は高貴を表す重要な色彩です。それは藤の花の色。
藤原氏に通じる色彩だったと言えましょう。
時の香りを運ぶ多様な色彩。アートスペースコスモスでは、未知のステージを展開します。新鮮で楽しい日本画の新世界をご披露いたします。桜・アートホールでは、45億年の歳月で到達できた美の世界と、遥かなる将来の美の展望をお示ししたいと思います。(木村圭吾)
当館へのアクセス
お車でお越しの場合:
東京方面からのお客様は東名裾野I.C.→国道246号線を沼津方面へ約12Km
名古屋方面からのお客様は新東名長泉沼津I.C.あるいは東名 沼津I.C.→伊豆縦貫道→長泉I.C.出口→国道246号線R246右折、静岡県立静岡がんセンター方面へ。長泉沼津I.C.より約7km
電車でお越しの場合:
東海道線 三島駅下車、北口(新幹線口)よりタクシーで9km、約30分。
長泉町東野585−24とお伝えください。
バスでお越しの場合:
三島駅南口より3番線 富士急シティバス 駿河平線 駿河平行「駿河平」(約40分)降車、徒歩5分。